一般財団法人石田實記念財団は神奈川県横浜市に本社を構える大井電気株式会社の創設者であり
元会長であった石田實(いしだみのる故人)の指導薫陶を受けた会社、遺族、関係者が出捐し、産
学の一致協力による情報通信産業分野の研究者、技術者を支援・育成する事業を宮城県内で行うこ
とを目的として平成元年3月に財団法人石田記念財団として設立され、平成25年4月1日に一般財団法人石田實記念財団へ移行し今日に至っております。
故人は東北大学工学部の出身で情報通信産業の発展に努めた功績により昭和53年11月に黄綬褒章
を受賞しております。故人は情報通信産業分野の研究・教育が母校を中心とする産学の一致協力で
進められることを熱望しておりましたが、そのためには宮城県内における研究開発を尊重する
風土の育成、更に多くの研究者・技術者の定着化を図ることが必要であります。同時に県内各大学
を中心とする情報通信分野における研究、教育の振興を図り、研究成果と人材の提供を盛んに
し、その受け皿となるべき県内産業界の発展促進に資することが肝要であると考えます。
当財団では設立以来、既に200件を超える研究助成実績を達成しており、今後も
宮城県内に
おける情報通信産業分野の発展に微力ながら尽力していく所存であります。